月経の悩みのほか、痛み、かゆみ、できもの、出血、色の変化、におい…。病気の早期発見につながりますので、ちょっとした異常があれば早めに受診しましょう。
痛み、かゆみ、色の変化(褐色や黄色など)、悪臭がする、腫れ、ただれ、
できものができた場合など、自分で判断せずご相談ください。
カンジダ膣外陰炎、トリコモナス膣炎、細菌性膣炎、非特異性膣炎、
老人性膣炎(萎縮性膣炎)、バルトリン腺炎、外陰炎などが原因になるほか、
性感染症として外陰ヘルペス、尖型コンジローマ、淋病、
特に褐色になった場合は、不正出血と混じったことも考えられ
子宮頸がんの可能性もあります。
子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできる塊で、良性の腫瘍です。筋腫が大きくなっても生命に関わるものではなく、治療が必要な病気ではないのですが、月経痛、貧血などの症状によって生活に支障が起こる場合もあります。気になった方は、検査をお勧めします。
子宮内膜症とは、子宮の内側にあるはずの組織が、外側にできてしまい、ホルモンの作用で増殖し生理と同じ周期で出血するものです。はじめは小さな血豆のような病巣が徐々に肥大化し、月経時でなくても下腹部の痛み、腰痛、排便時の痛み、性交時の膣の奥の痛みが起こることもあります。不妊症に発展することもありますので、定期的受診をおすすめします。
子宮頚がんは、子宮頚部(子宮の入り口)にできるがんです。
子宮頚がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、しばしば発見が遅れてしまいます。がんが進行すると不正出血や性交時の出血などが見られます。
性病とは性行為によって感染する病気です。クラミジア、淋菌、梅毒、カンジダ、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、トリコモナス、HIV(エイズ)などがあります。
最近では、性病は10代を含む若い女性に広がっています。放置すると不妊や流産などにもつながる病気もあります。自覚症状がない場合もありますが、おりものの臭いや色、量などが気になる、かゆみ、痛みの症状がある、出血がある、できものができたなど、自覚症状があれば、早めの検査、治療を受けましょう。
性病とわかったらパートナーも治療しなければ、せっかく治ってもまた感染する事になります。パートナーも一緒に治療しましょう。
更年期障害は、閉経前後の10年くらいの間に、女性ホルモンの分泌減少によってさまざまな症状が身体・精神的にあらわれるものです。肩こり、ほてり、イライラ、生理不順など、病気と断定しにくい症状が出にくいので、そのつらさを抱え込む方が多くいます。ぜひ一度ご相談ください。
まだまだ「暇だから更年期症状がおきる」「昔の女性はみんな我慢した」などと言われて、落ち込んでしまう女性がたくさんいます。
しかし、更年期の症状は「気の持ちよう」だけでなるのではありません。
大きな要因としては、閉経にさしかかると卵巣機能が低下して体内のエストロゲンなどの女性ホルモンが減少すること。エストロゲンは、肌や骨、血管、脳などに大きな働きをし、自律神経系にも作用しているため、全身に症状が起こってくるのです。
仕事、子育て、介護、夫婦関係、嫁姑、地域の特色、もともとの健康状態、経済的なこと。エストロゲンの減少に加えて40~50代の女性のライフスタイルの変化は人それぞれであり、体力や性格(気質)も千差万別です。同じトラブルが起こっても、それがどのようなストレスになるかは人によって違ってくるのです。
「こんな症状、私だけかもしれない」と自分の中で抱え込むのはやめましょう。自分にあった対処法をすすめていけば、更年期の症状はきっと改善することができます。